こんにちは。トレトレです。
プランター栽培は狭い場所でも作れるので初心者向けと言われていますが、野菜を収穫するまで育てたいなら基本的な手順も知っておくと便利です。
野菜をせっかく育てるのですから、市販の野菜よりもおいしく収穫できた方が嬉しいですし、手作りならではの無農薬など、意外とやるべきことはたくさんあります。
ということで、今回は、プランター栽培で野菜を収穫するまでの基本的な手順をご紹介します!
プランター栽培で野菜を収穫するまでの手順
もしプランター栽培で種から野菜を育てるなら「新しい種を使うこと」「葉物野菜の方が向いている」などのポイントもあります。
また、プランター栽培は土で育てるわけですから、始めの土づくりで失敗する可能性もあります。
それらの注意点を踏まえて、以下に、プランターで野菜を収穫するまでの手順をご紹介します。
育て方①プランターには土が必要
プランターで野菜を育てるなら、できるだけいい土を選べばその後もすくすくと成長してくれます。
まず、水はけがよくなるように、鉢底に石を敷いて、その上に園芸用土を入れるのが一般的なやり方です。
鉢底石には軽石が向いており、園芸店で安く購入できるので必ず買っておきましょう。
初心者の方はこの土選びが難しいですが、もし迷ったら専用と書かれた土を選んでおくと安心です。
ただ、育てたい野菜に適した土を選んでおけば安心なのですが、専用の土でないといけないというわけではなく、あくまで初心者が最初につまづかないために選んでおくと安心というだけです。
- まず、プランターの深さの2割ほどまで、鉢底石を入れます。
- 次に、園芸用土を9分目くらいの高さまで入れましょう。
- 園芸用土は水で湿らせる必要があるので、鉢底から水が流れるくらいまでたっぷりと水を注ぎ入れてください。
プランターは地面に直置きはNG
プランターを地面に直接置くのはNGなので、必ず下にレンガや木っ端を敷きましょう。
通気性や排水性がよくなるだけでなく、バルコニーの床の温度の影響を受けづらくできます。
育て方②種まきの方法は3パターン
種まきの方法は、一般的に3パターンあり、それぞれ「点まき」「すじまき」「ばらまき」があるので、それぞれの手順を簡単にご紹介します。
点まきのやり方と手順
- まず、表面を平らにならし、湿った土の上に、直径3cmバチ深さ1㎝ほどの穴を開けましょう。
- 1つの穴に対して、3〜5粒程度の種をまきます。
- 2つまみの土を種の上にかけたら、手のひらで軽く押さえて土をかぶせるようにします。
- 種が流れないように、優しく、また地表面を濡らすくらいの水やりが基本です。
- 発芽するまで、新聞紙を被せ、種を保護したら点まきは完了です。
すじまきのやり方と手順
- まず、表面を平らにならし、湿った土の上に、深さ1cmくらいの溝を作りましょう。
- 溝が出来上がったら、1〜2cmほどの間隔をあけ、種をまきます。
- 溝の両脇にある土を親指と人差し指でつまんで、土を種の上にかけ、手のひらで軽く押さえるようにして土をかぶせましょう。
- 地表面を濡らすくらいの水を優しくかけるのがポイントです。
- 発芽するまで、地表面が乾くのを防ぐため、新聞紙1枚を地表面に敷き、風の影響を和らげるために、石などで端を押さえつつ、発芽したら新聞紙は取り除きます。
ばらまきのやり方と手順
- まず、あらかじめ湿らせておいた土を平らにならしておきます。
- プランターの全体に、1〜2cmほどの間隔をあけて、バラバラに種をまきましょう。
- 種が見えなくなるくらいに土をかぶせ、手のひらで軽く押さえておきます。
- こちらも上記と同じように優しく水やりし、発芽まで新聞紙で保護して完了です。
育て方③水やりの方法
プランター栽培は露地栽培とは違い、水やりは欠かせない作業ですが、水のやりすぎも失敗の原因になるので、以下の3点に注意してみてください。
- 水やりは鉢底から流れるくらいまでたっぷりと与える
水やりには、根からの老廃物や二酸化炭素を洗い流す目的があるので、たっぷりと与えるのがポイントです。 - 季節によって水やりの時間帯は変わる
春や夏などの乾燥しやすい時期は「早朝」に、秋や冬などの場合は寒いので「午前10~12時」くらいの水やりがベストです。 - 地表面が乾いた時だけ水やり
プランターの地表面が乾いた時が水やりのタイミングですが、常に水を与えると酸素が不足し、根腐れの原因になります。
育て方④間引きは3回
プランター栽培では、密集して生えた芽や苗など、一部を残して抜く作業を指しており、日光の当たり方などを考えて間引きをする必要があります。
間引きは一般的には3回必要ですが、上手に育てることができれば間引き時に収穫?した野菜も美味しく食べられます。
間引き1回目
種まきを終え、1週間から10日後経って、双葉が開ききったら、1回目の間引きの時期です。
双葉が大きくて茎が太いタイプを残し、2〜3cmほどの間隔をあけるのがポイントです。
間引き2回目
本葉が2〜3枚になったタイミングで、2回目の間引きを行います。
苗が不安定な場合は、土を株の両側から寄せ、株元に土寄せの作業が必要ですが、種をまく時に「ばらまき」を選んでいた場合は、そもそも土寄せができないので処理は不要です。
間引き3回目
3回目の間引きは最後の間引きなので、野菜が密集したタイミングで行います。
育ち方によっては4回目の間引きが必要ですが、通常は3回も間引きすれば十分です。
育て方⑤追肥をする
プランター栽培では、植え始める時点で元肥が入った園芸用の土を使うことも多いので、肥料を与えるのも追肥に留まります。
追肥に使われる肥料の種類は、以下の通りです。
- 有機肥料:油かすなどの生物由来の資源を使ってできた肥料
地表面にばらまき、バーク堆肥などで上から覆うのがポイント。 - 化成肥料:無機物を主成分としてできた肥料(N(窒素)・P(リン)・K(カリ)が同じ配合)
肥料の説明書きを読み、株元に必要な量を適切に施すのがポイント。 - 液体肥料:原液を水で薄めて使うタイプとストレートタイプがある
7日~10日くらいの頻度で、規定倍率に従い水やり代わりに与える。 - 置き肥:水やりするごとに溶け出す、土の上に置くタイプの肥料
肥料の説明書きの通りに与えるのがポイント。 - 緩効性肥料:マグァンプK中粒など、肥料分がゆっくり溶けるように加工された粒状の肥料
種まきや苗の植付けをする前に、土に埋め込むことが多いタイプ。
育て方⑥収穫で完了
野菜の種類によってさまざまな収穫法がありますが、基本的には、葉を摘む、根ごと収獲、かき取るなどが代表的です。
晴天の午前中に収穫するのが原則なので、スピーディに行ってください。
なぜ午前中に収穫するかと言えば、日中は光合成を行なう都合上、栄養がそちらに行ってしまうからです。
早朝は前日の夜に栄養が蓄えられた状態なので、朝のうちに収穫するのが原則となっています。
野菜作りは一日にしてならず
それでは、プランター栽培で、野菜を収穫するまでの流れと手順をご紹介してみました。
野菜を作るのに、とくにプランターの場合水やりの手間は欠かせませんし、最初の土選びで失敗すると美味しい野菜が収穫できません。
ぜひ、手順を参考にして、美味しい野菜が育つように、家族のように大切に育ててあげてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!