幼稚園や保育園、小学校などでの定番イベントである芋掘り。
この時期になると、さつまいもに関する質問が子どもたちから飛び出し、先生や保護者が戸惑ってしまうことも多いのではないでしょうか?
今回は、さつまいもの原産地やおいしいさつまいもの見分け方など、知っていると話したくなるさつまいもの豆知識をたっぷりとご紹介します。
さつまいもの豆知識とトリビア
さつまいもの原産地は?
さつまいものルーツは熱帯アメリカにあります。
温暖な気候を好むため、当初はヨーロッパでは広く栽培されませんでしたが、アフリカやインド、東南アジアなど、植民地に持ち込まれたことで世界中に広がったとされています。
東南アジアへはスペイン人やポルトガル人が持ち込んだとされ、中国にも広まったという説がありますが、その他にも熱帯アメリカからポリネシアの島々に伝わったという説もあります。
日本にさつまいもが伝わったのは1600年頃で、中国から沖縄や鹿児島に持ち込まれたとされています。
さつまいもの名前の由来
さつまいもが全国に広がる際、鹿児島が「薩摩(さつま)」と呼ばれていたことから、「さつまいも」という名前が定着しました。
また、中国から伝わったことに由来して「唐芋(からいも)」と呼ばれたり、中国の呼称である「甘藷(かんしょ)」とも呼ばれることがあります。
おいしいさつまいもの見分け方
おいしいさつまいもを選ぶ際は、色が鮮やかで皮にツヤがあり、傷や黒い斑点がないものを選びましょう。
表面がなめらかでふっくらとした重量感のあるものが良いです。
また、ひげ根の穴が浅く少ないもの、上下左右に均等に並んでいるものが理想です。
切ったときに表面に黒い跡が見える場合、それは蜜が流れ出た証拠で、糖度が高いことを示しています。
さつまいもの栽培に適した環境とは?
さつまいもの栽培には20~35℃の気温が最適です。
収穫までに必要な積算温度は3,000℃以上とされています。
さつまいもは乾燥に強く、酸性土でも育つため、排水と通気性の良い土壌が適しています。
栄養分の少ない土壌の方が、さつまいもには適しているのです。
さつまいもの日が10月13日になっている理由
10月13日は「さつまいもの日」とされています。
これは、埼玉県川越市の市民グループ「川越いも友の会」が制定したものです。
理由は、10月がさつまいもの旬であることと、江戸から川越までの距離が約13里であることに由来しています。
川越のさつまいもは「栗(九里)より(四里)うまい十三里」と称されるほど評価が高いのです。
沖縄産のさつまいもは生のまま県外に持ち出せない理由
沖縄で栽培されているさつまいもや紅芋は、生のまま県外に持ち出すことが禁止されています。
その理由は、本土にはいないアリモドキゾウムシなどの害虫がまん延するのを防ぐためです。
お土産として持ち出すことや宅配便で送ることもできませんが、お菓子など加工されたものは持ち出し可能です。
さつまいもの保存方法
さつまいもは低温と乾燥に弱いので、新聞紙などに包んで冷暗所で保存するのが適しています。
カットした場合はラップで包み、野菜室で保存し、できるだけ早く使い切るようにしましょう。
また、加熱したさつまいもはフリーザーバッグに入れて冷凍保存することも可能です。
さつまいもの豆知識についてのまとめ
さつまいもは知れば知るほど奥が深い食材です。
原産地や日本に伝わった経緯など、子どもたちに質問されることも多いでしょう。
おいしいさつまいもの見分け方は大人でも役立つ知識です。
子どもにも大人にも話したくなるさつまいもの豆知識、ぜひ覚えておいてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました!