紅菜苔(コウサイタイ)をご存知ですか?
これは冬に育てる菜花の仲間で、非常に初心者向けの作物です。
そして、驚くほど美味しいのです。
この記事では、紅菜苔の魅力を詳しく紹介します。読み終える頃には、あなたも育てたくなることでしょう。
紅菜苔(こうさいたい)のプロフィール
紅菜苔(こうさいたい)は、アブラナ科アブラナ属の二年草で、学名はBrassica chinensis f. honsaitaiです。
中国の揚子江中流域が原産で、中国では唐の時代から栽培されてきました。
日本には昭和時代に導入されました。
冷涼な気候を好み、高さは50〜60センチメートルになります。
また、「紅菜花(べになばな)」という別名でも知られています。
系統・品種と用途
紅菜苔は、春先から次々と紅紫色の花茎が伸びる野菜です。
茎は多少ぬめりがあり、アスパラガスに似た特有の風味を持っています。
紅菜苔の背景と歴史
紅菜苔はアブラナ科の植物で、中国野菜の一種です。
当時、坂田種苗(現・サカタのタネ)などが種を持ち帰り、日本の風土に適応するように品種改良が進められました。
紅菜苔は「紅菜苔」と漢字で書きますが、「苔」は「薹」(とう、花茎)の当て字で、つぼみの付いた花茎を食用にします。
9月に種をまくと、年内から花茎が伸び始め、3月末ごろまで長期間収穫できます。
紅菜苔の特徴
紅菜苔は茎や葉柄が赤紫色で、寒さに遭うと色が濃くなります。
加熱すると緑色に変わり、柔らかく独特の甘味とぬめりがあります。
炒め物やおひたしなどに適しており「オータムポエム」という名前で流通することもあります。
紅菜苔を育てる3つの理由
理由1:生育が良い
紅菜苔は肥料が少なくても育ちやすいです。
あまり手をかけなくても成長し、初心者でも失敗しにくい作物です。
理由2:病害虫に強い
紅菜苔は病害虫に強く、特に秋に植えると冬に収穫するため、アブラナ科特有の害虫が発生しにくいです。
虫が苦手な家庭菜園ユーザーにも適しています。
理由3:収穫が簡単
紅菜苔は花蕾と柔らかい茎部分を食べますが、収穫は手で簡単に折るだけで済みます。
秋に植えると冬に収穫でき、虫も少ないので安心して収穫できます。
基本的な育て方
紅菜苔は春と秋の2回植えられますが、初心者には秋植えがおすすめです。
種から育てる場合は、直接地面にまくか、ポットで育苗してから植え付けます。
肥料と植え方
紅菜苔は肥料がなくても育ちますが、より大きく育てるためには、露地栽培では1㎡あたり100gの化成肥料と1kgの堆肥を使います。
種は筋まきかばらまきで植え、発芽後に間引きます。
収穫とお世話
花が咲く直前の蕾の状態で収穫します。
収穫は手で茎を折るだけで簡単です。
摘み取った後には脇芽が生えてきて、再び収穫できます。
豆知識:たくさん収穫するための注意事項
- 株をしっかり太らせる:元肥を適量入れ、間引き時に元気な株を残し、雑草をこまめに除去します。
- 開花前に摘み取る:花が咲く前に収穫することで、植物の体力を温存します。
- たまに追肥をする:1か月に1回、1株あたり化成肥料を1〜2つまみ追肥します。
こうさいたいの豆知識についてのまとめ
紅菜苔(コウサイタイ)は初心者でも育てやすく、病害虫にも強い作物です。
適切に育てれば、たくさん収穫でき、家庭菜園ライフを充実させることができます。
最後までお読みいただきありがとうございました!