ゴーヤは、特有の苦味と見た目のインパクトが特徴の夏野菜です。
その苦味には、夏に嬉しい成分が含まれています。
今回は、ゴーヤの栄養素や豆知識についてご紹介します。
ゴーヤの苦みのひみつ
ゴーヤには「モモルデシン」という成分が含まれており、これが苦味の原因です。
また、ゴーヤにはビタミンCが豊富で、特に捨てがちなワタには果肉の1.7倍のビタミンCが含まれています。
ゴーヤのビタミンCは熱に強いため、天ぷらや味噌汁に使うのもおすすめです。
ゴーヤの選び方
ゴーヤを選ぶ際は、以下のポイントに注意しましょう。
- 小ぶりで重みがあるもの
- 表面が鮮やかな緑色でツヤがあるもの
- イボが均一で密についているもの
大きなゴーヤは水分が少なく食感が落ちることがあります。
未熟なゴーヤは柔らかく味が悪いので、硬いものを選びましょう。
食欲増進と暑気払いにゴーヤ
ゴーヤには、胃液の分泌を促し食欲を増進させる効果や、抗酸化作用があります。
さらに、肝機能を高め、血糖値を下げる働きもあります。
ゴーヤのビタミンCと栄養価
ゴーヤはビタミンC、カリウム、カルシウム、マグネシウムが豊富です。
ビタミンCはコラーゲンの生成を助け、肌や筋肉、骨を強くします。
カリウムは筋肉の収縮を調整し、発汗や下痢で失われることが多いミネラルです。
マグネシウムも発汗で失われるため、カルシウムと一緒に摂取することが重要です。
ゴーヤのビタミンCは加熱しても壊れにくい
ビタミンCは一般的に熱に弱いですが、ゴーヤのビタミンCは加熱に強い特徴があります。
豚肉や卵と一緒に炒めると、疲労回復にも役立ちます。
また、苦味を和らげるために水にさらしたり下茹ですることがありますが、栄養の流出を防ぐためには避けた方が良いです。
夏バテ対策にゴーヤジュース
ゴーヤジュースは夏バテ防止に最適です。
苦味が気になる場合は、はちみつやバナナ、牛乳を加えて飲みやすくすることもできます。
食べてみたい!赤くて甘いゴーヤのタネ
通常は未熟なゴーヤを食べますが、完熟するとオレンジ色になり、中の赤い果肉がとても甘く、柿のような味がします。
昔は水菓子の代わりとして食べられていました。
炒った完熟ゴーヤのタネは、強壮効果が期待できます。
ワタは食べられます
ゴーヤの保存時に取り出すワタも、実は食べることができます。
また、種に含まれる成分は脂肪の吸収や蓄積を抑える効果が期待されます。
ワタは苦味がなく、柔らかいので加熱するとふんわりトロリとした食感になります。
味噌汁やスープに加えると、ナスの味噌汁のような風味が楽しめます。
さらに、取り出したワタと種をシンプルに素揚げすると、カリっとした食感がアクセントになり、とても美味しいです。
干し野菜として
ゴーヤを天日干しにすると、その栄養価がさらにアップします。
ワタと種も栄養豊富なので、ゴーヤをそのまま5㎜幅程度に輪切りにして天日干しにします。
干すことで苦味が和らぐだけでなく、普段捨てがちなワタと種も一緒に摂取できます。
干し時間を調整することで、半生タイプから完全に乾燥させたものまで、様々な料理に利用できます。
ゴーヤの豆知識を活用しよう! まとめ
ゴーヤの栄養や効能を知ると、季節と野菜の関係がよくわかります。
今では一年中手に入る野菜ですが、旬の野菜を食べることには理由があります。
たくさん汗をかいた日や疲れを感じたときに、ゴーヤを試してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!