「おかのり」という野菜をご存じですか?
見かける機会は少ないかもしれませんが、日本では古くから栽培されてきた野菜です。
この記事では、おかのりの特徴や名前の由来について詳しくご紹介します!
おかのりとは

おかのりはアオイ科の野菜で、葉や茎を食用にします。
原産地については諸説ありますが、日本では奈良時代から栽培されていた「冬葵(ふゆあおい)」の変種とされています。
葉は五方に広がり、表面がざらざらしているのが特徴です。
基準変種とオカノリの違い
基準変種であるフユアオイ(Malva verticillata L.)は、越冬する性質があります。
オカノリとの違いは、オカノリの葉が縮れること(変種名のcrispaの由来)と、オカノリの方が葉の量が多くなる点です。
オカノリの特徴
オカノリの花は葉柄に多数付き、直径1cmと小さいながらも淡い桃色が美しいです。
葉は広円形で5~7つの浅い裂け目があり、細かな鋸歯が特徴です。
利用方法
オカノリの葉は食用や飼料として利用されます。
他にもある「おか」のつく野菜
おかのりに似た名前の野菜には「おかわかめ」や「おかひじき」もあります。
おかわかめは熱帯アメリカや熱帯アジアに自生するつる性の植物で、加熱するとワカメのような食感になります。
おかひじきは、日本各地の海岸や砂浜に自生しており、葉の様子がヒジキに似ていることからその名前が付けられました。
おかのりの味わいと食感
おかのりは、生のまま包丁で細かく刻むと海苔のようなぬめりが出てきます。
葉を乾燥させて炙ると焼き海苔に似た風味が楽しめます。
青臭さやクセがほとんどなく、食べやすい野菜です。
おかのりの栽培方法と旬
おかのりは、春と秋に種まきをします。
種は直接まくことも、ポットで育苗することもできます。
収穫は5月中旬から11月中旬までで、脇芽が伸びたら次々と収穫できます。
おかのりの選び方と保存方法
おかのりを選ぶ際は、葉の状態をチェックしましょう。
手のひらより少し小さく、柔らかい葉が食べやすいです。
鮮度が落ちると葉が黄色くなるため、鮮やかな緑色のものを選びましょう。
保存する際は、水で湿らせた新聞紙やキッチンペーパーに包み、ナイロン袋に入れて保存します。
すぐに食べない場合は、熱湯でさっと茹でて水気を絞ってから冷凍保存すると良いです。
おかのりの食べ方

おかのりは熱湯で短時間茹でて使うのが一般的です。
茹でたおかのりを細かく刻み、納豆やとろろに和えるとご飯のお供やおつまみに最適です。
生の葉は天ぷらにするのもおすすめです。
茎は柔らかい部分を選んで、おひたしや炒め物にすると美味しいです。
おかのりを使ったおすすめレシピ3選
1. おかのりと納豆の和え物 おかのり、納豆、長芋を和えた一品。さっと茹でたおかのりを使い、納豆と長芋と混ぜるだけでさっぱりとした副菜が完成します。
2. おかのりとベーコンのソテー おかのりの葉と茎を使った炒め物。ベーコンの旨みと塩分が加わり、シャキシャキとぬめりのある食感が楽しめます。
3. 醤油漬けおかのりのおにぎり 下茹でしたおかのりを出汁醤油に漬け込み、海苔代わりにおにぎりを包むレシピ。独特のぬめりがご飯に絡み、美味しい一品になります。
オカノリは海苔に似た野菜 まとめ
野菜でありながら海苔のような風味を持つ「おかのり」は、クセや苦みが少なく、大人から子どもまで食べやすい野菜です。
おひたしや和え物、炒め物や天ぷらなど、さまざまな料理に活用できます。
まだ試したことがない方は、この機会にぜひおかのりを楽しんでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!