メロンと言えば、果物の王様みたいな位置づけですが、実はプランターなどのコンテナでも、ミニサイズのプリンスメロンなら育てられるんです。
昔は良く見かけたプリンスメロンですが、アンデスメロンなどに比べれば見劣りはするものの、メロンが育てられるとすれば素敵ですよね。
大きなメロンなら、やはり地面に植える必要がありますが、ぜひ、小さくても美味しいプリンスメロンを栽培してみてください。
今回は、プランターなどのコンテナでメロンを栽培する上で、気を付けたい育て方のコツや手順などご紹介します!
コンテナでメロンを栽培する手順

プランターなどのコンテナでメロンを栽培するなら、ポイントは「たっぷりの土と日光で育てること」「人工授粉をすること」「実が落ちないように紐で吊ること」などがあります。
それでは、以下に、メロンの植え付けから、誘引、追肥、人工授粉、玉吊り、収穫までの手順を見ていきましょう。
手順①メロンの植え付けのポイント
本葉が4~5枚になったら植え付けの時期なので、外気温が十分温かくなってから植え付けを始めましょう。
10号の鉢に支柱を固定し、7分目までの高さまで培養土を入れます。
根鉢を崩さないようにしながら、鉢の中央に置きましょう。
根元を深く植えないように植え付けたら、仮支柱をして苗を支えればOKです。
手順②メロンの誘引のポイント
つるが伸びてきたら、支柱に誘引をする作業に移ります。
つるは支柱の内側を通さずに、外側に巻き付けるようにしましょう。
つるを誘引する位置が決まれば、支柱に紐を縛り付け、その紐を果柄の付け根に回し、実を吊るすようにします。
この時、茎の周囲に余裕を持たせて、紐を縛り付けるのがポイントです。
手順③メロンの追肥のポイント
植え付け後、2週間が経った頃から追肥を始めます。
1回に施す量は少なめにして、小さじ1杯程度の有機配合肥料を鉢の近くにパラパラとまきます。
この時肥料が一か所に固まらないようにし、その後、根が見えているなどの場合は増し土をしましょう。
手順④メロンの人工授粉
メロンで実をならせるためには、人工授粉が必要です。
両方を確認したら、開花している雄花を取りますが、この時雄花の花びらを取っておくと受粉しやすくなります。
花芯だけの状態になったら、開花している、今度は雌花のめしべに、雄花の花粉をつけて受粉は完了です。
手順⑤メロンの玉吊り
実が大きくなってきたら、重みで落ちないように、紐で吊って支えます。
実を吊るための横支柱を、鉢に固定した支柱につけ、ビニールタイなどを使って、しっかりと固定しましょう。
実の茎の付け根の下にひもを通し、実を吊り上げていきます。
手順⑥メロンの収穫
人工授粉後、40日程度経ったら、収穫の時期です。
実の茎をハサミでカットして収獲しますが、この時、実を強く握るとつぶれてしまうので注意してください。
収穫時期の見極めとしては、実の表面に光沢が出ればOKです。
メロンの生育適温と栽培時期
メロンの生育適温は「25~30度前後」なので、植え付け時期は4月下旬~5月上旬まで、収穫時期は7月~8月いっぱいとなります。
植え付けの時期が短いので、タイミングを逃さないように注意してみてください。
メロン栽培で気を付けたい病害虫

メロン栽培では、特にうどんこ病には注意してください。
他にも気を付けたい病気としては、モザイク病や斑点細菌病、べと病などもありますが、うどんこ病に非常にかかりやすいです。
うどんこ病を予防するには、まず日当たりや風通しを良くし、窒素肥料や水を与えすぎないことが大切です。
害虫としては「アブラムシ」「ウリハムシ」「ハモグリバエ」「ハダニ」などがいますが、基本的には見つけ次第捕殺するのがポイントです。
ミニサイズのメロンでリッチな気分に まとめ
それでは、プリンスメロンを栽培する時の植え付け、誘引、追肥、人工授粉、玉吊り、収穫、気をつけたい病害虫などご紹介してみました。
プリンスメロンは小玉とはいえ、メロンの甘味を感じられるので、収穫出来たらリッチな気分に浸れるかもしれません。
人工授粉などが必要なので、ちょっと本格的な栽培も必要ですが、ぜひ、ジューシーな果肉を楽しめるように、普段から愛情をかけて育ててあげてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!