にんにくは丈夫な健康野菜として人気がありますが、実は暑さや寒さが苦手な野菜です。
また、にんにくの場合、球根の上に新しいにんにくができるので、深く植えるのもポイントになります。
にんにくには害虫を避ける効果も期待できるので、ぜひ他の野菜と一緒にベランダなどで育てたい野菜ですね。
今回は、プランターなどのコンテナでにんにくを栽培する上で、気を付けたい育て方のコツや手順などご紹介します!
コンテナでにんにくを栽培する手順

プランターなどのコンテナでにんにくを栽培するなら、ポイントは「球根は深く植えること」「病気のない球根を植え付けること」「春に花を咲かせる芽が出たら取り除くこと」などがあります。
それでは、以下に、にんにくの植え付けから、追肥、収穫までの手順を見ていきましょう。
手順①にんにくの植え付けのポイント
にんにくの植え付けを始めるなら、まず球根を分球し、薄皮を取り除き(皮は全て)ます。
次に、30cmほどのプランターに、培養土を3分目くらいまで入れましょう。
2球をとがった方を上にして置いたら、培養土を8分目くらいまでかぶせます。
たっぷりと水を与えたら、にんにくの植え付けは完了です。
手順②にんにくの追肥のポイント
にんにくの追肥では、11月に粒状の肥料を一つまみバラまきます。
にんにくの場合は、春に花を咲かせる茎が伸びてきたら取り除き、花が咲かないようにしましょう。
手順③にんにくの収穫のポイント
5月から6月頃に、葉先の2/3くらいが枯れてきたら収穫の時期です。
収穫後はそのままだと皮がむきづらいなど、料理にも使いにくいので、風通しのよい場所で干して乾燥させることも必要です。
にんにくの生育適温と栽培時期
にんにくの生育適温は「15~20度前後」なので、植え付け時期は9月いっぱいで、収穫の時期は5月~6月いっぱいになります。
寒さにも暑さにも弱いにんにくは、軽く温かい時期に植え付けるのがポイントで、収穫の時期も少し早めになります。
にんにく栽培で気をつけたい病害虫

にんにく栽培で気をつけたい病気には、さび病や葉枯病などがありますが、病気にかかった場合でも、可食部分の鱗茎の状態いかんによっては食べられます。
なぜなら、さび病や葉枯病などの葉に現れる病気は、過食部分にさほど影響しないからです。
ただ、春腐病、乾腐病、黒腐菌核病などの、株が腐ってカビが発生する病気では食べない方がいいでしょう。
にんにくの場合、葉などの生育状態よりも可食部がどんな状態にあるかで判断します。
また、にんにくで気をつけたい害虫には「アブラムシ」「ネギコガ」「ハダニ」「ネギアブラムシ」「ネギアザミウマ」「チューリップサビダニ」「イモグサレセンチュウ」などがいます。
基本的には、農薬で害虫を駆除しますが、防虫ネットや寒冷紗を張る、粘着テープなどで捕殺、雑草や枯葉を取り除く、風通しや水はけを良くするなどで予防してください。
にんにくは収穫が簡単だけど気温には注意 まとめ
それでは、にんにくを栽培する時の植え付け、追肥、収穫、気を付けたい病害虫などご紹介してみました。
にんにくは寒さや暑さに弱い野菜なので、プランターでも温度管理が大切です。
ただ、球根を深く植えることに注意すれば、初心者でも栽培しやすく、植え付けと追肥、収穫とメンテも簡単なのが魅力的ですよね。
中華料理には欠かせない野菜でもあるので、ぜひ、新鮮なにんにくで、夏場のスタミナ料理などにチャレンジしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!