トウモロコシは、北海道ではトウキビと呼ばれますが、元々は南米原産で、高温と強い日差しを好む野菜です。
なので、大きな鉢を使い、たっぷり日光を当てて育てるのがコツです。
ただ、コンテナで育てる場合、1つの鉢に1本しか植えられないのは欠点かもしれません。
今回は、プランターなどのコンテナでトウモロコシを栽培する上で、気を付けたい育て方のコツや手順などご紹介します!
コンテナでトウモロコシを栽培する手順
プランターなどのコンテナでトウモロコシを栽培するなら、ポイントは「苗が小さい場合は、鉢上げして育苗すること」「できるだけ日当たりのよい所で育てること」「開花後は水を切らさないようにすること」などがあります。
それでは、以下に、トウモロコシの鉢上げから、植え付け、増し土・追肥、収穫までの手順を見ていきましょう。
手順①トウモロコシの鉢上げのポイント
トウモロコシの鉢上げの場合、2号ポットは畑栽培用なので、一回り大きいポットに植え替えて育苗する必要があります。
なので、まずは3.5合ポットを用意し、培養土を入れたら、苗をポットのまま入れてみて、植え付け後の高さを確認しましょう。
苗の茎を指の間で挟むようにして持って支え、苗を返してからポットから取り出します。
次に、根鉢を壊さないようにしながら、用意したポットに入れます。
土が崩れないようにそっと入れたら、中央に置き、培養土を入れて植え付けましょう。
ポットの左右を持って、軽く打ち付け、土を落ち着かせたら、根元を押さえて、こちらも苗を落ち着かせます。
ポットの上から1cm程度のスペースを開けたら、シャワー状の水を与えて鉢上げは完了です。
手順②トウモロコシの植え付け
根がポットいっぱいに張ったら、植え付けの時期で、まず10号鉢を用意しましょう。
鉢の5~6分目まで培養土を入れたら、ポットから苗を取り出し、用意しておいたコンテナの中央に置きます。
少し深く植えることで、不定根を出させ、株をしっかりとさせます。
培養土を足し入れますが、この時、茎の下部が埋まる高さまで土を入れます。
手順③トウモロコシの増し土と追肥
トウモロコシをコンテナで栽培する場合、畑と比べて、葉の数は少なめになります。
花が咲くまで成長させたら、仮支柱を取り、不定根が出ているはずなので、その根が隠れるまで土を足し入れましょう。
小さじ1杯程度の肥料を鉢の縁近くにぐるっとばらまいたら、また培養土を足し入れます。
鉢の空きスペースの半分くらいの高さまで土を足し入れたら、増し土は完了です。
手順④トウモロコシの収穫
トウモロコシのヒゲが枯れてきたら、収穫の準備を始めましょう。
実を手で持ち、下に向けてもぎ取って収穫すればOKです。
トウモロコシの生育適温と栽培時期
トウモロコシの生育適温は「22~30度前後」なので、鉢上げの時期は4月下旬から5月中旬まで、植え付けの時期は5月中旬から6月上旬まで、収穫の時期は7月中旬から8月中旬となります。
もしトウモロコシを収穫した時、実が揃わず、所々穴が空いたようになる時には、水不足が原因です。
トウモロコシ栽培で気をつけたい病害虫
トウモロコシ栽培で、気をつけたい病気には「すじ萎縮病」「倒伏細菌病」「苗立枯病」などがあり、気をつけたい害虫には「アブラムシ」「アワノメイガ」「アワヨトウ」「ネキリムシ」などがいます。
病気のうち「すじ萎縮病」に関しては、ウイルスを媒介するヒメトビウンカを駆除する必要がありますが、コンテナなどのベランダ栽培では特に気にする必要はありません。
倒伏細菌病にかかった時は、黒色の胞子が飛散しないうちに処分し、苗立枯病の時には、風通しを良くすることで予防できます。
ネキリムシも、食害された周囲を掘ると害虫が見つかるので、見つけ次第捕殺してください。
夏に大人気のトウモロコシ まとめ
それでは、トウモロコシをコンテナで栽培する時の鉢上げ、植え付け、増し土・追肥、収穫、気を付けたい病害虫などご紹介してみました。
トウモロコシは、北海道で人気がある野菜で、お中元の時期などにはシーズン真っ盛りとなります。
ゆでて食べたり、バーベキューなどで焼いて食べたりなど、夏には大人気の野菜ですよね。
コンテナの場合少量しか収穫できませんが、それでも夏野菜をベランダで育てられるのは嬉しいので、病害虫などにも注意し、くれぐれも水不足には気をつけてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!