トウガラシは、米の虫よけに使われるくらい病害虫に非常に強く、秋にはカラフルな色で目を楽しませてくれます。
市販されているトウガラシの多くは、熟した赤色が売られてますが、青いうちに収穫するトウガラシもまた、辛党の方の強い味方です。
私はトウガラシが大好きなので、麹と醤油でめんつゆみたいなのを作りましたが、これがご飯にもよく合うんです。
今回は、プランターなどのコンテナでトウガラシを栽培する上で、気を付けたい育て方のコツや手順などご紹介します!
コンテナでトウガラシを栽培する手順

プランターなどのコンテナでトウガラシを栽培するなら、ポイントは「増し土する分を考えて植え付ける」「できるだけ大きなコンテナで栽培する」「支柱を立てて茎を支える」などがあります。
それでは、以下に、唐辛子の植え付けから、管理、追肥、収穫までの手順を見ていきましょう。
手順①トウガラシの植え付けのポイント
トウガラシは似た仲間にシシトウがありますが、同じように高温を好む野菜なので、気温がある程度上がってから植え付けるのがポイントです。
8号以上の大き目の鉢を用意し、支柱を2本立てたら、しっかりと固定しましょう。
次に、培養土を8分目まで入れ、茎の根元を指の間で挟むように持ったら、苗を裏返すようにして、ポットから取り出します。
用意した鉢の中央に苗を置いたら、培養土を足し入れましょう。
植え付けが終わった時に、土が鉢の8分目くらいまでになるようにします。
植え付けが終わったら、全体にまんべんなく、鉢底から水が流れ出るくらいまで水を与えて完了です。
手順②トウガラシの管理
植え付け後、第1果の下で、自然に枝分かれすると思うので、それよりも下にあるわき芽は取ってしまいましょう。
次に、分かれ目の下のあたりに、横に支柱をつけ、その横支柱にひもを結び付けて、枝に回すようにして縛ります。
作業の後で、枯れた葉を見つけた時には、忘れずに取り除くようにしてください。
手順③トウガラシの追肥
植え付けて2~3週間が経ったら、追肥のタイミングです。
粒状有機配合肥料などを鉢の縁の近くに、ぐるっとまいて追肥しましょう。
その後、コンテナの空きスペースの半分くらいまで、培養土を入れます。
生育の様子を見ながら、同じ手順でその都度、追肥と増し土を繰り返せばOKです。
手順④トウガラシの収穫
トウガラシは赤く熟した時に収穫が基本ですが、まだ未熟な青いトウガラシを収穫する場合は、夏の間に順調に育ったものを先に収穫します。
完熟した赤いトウガラシの収穫は、秋になった頃を見計らい、赤くなったものから順に収穫していきましょう。
株全体が赤く色づいた場合は、実が赤くなったのを確認後、株ごと収獲すればOKです。
トウガラシの生育適温と栽培時期
トウガラシの生育適温は「20~30度前後」なので、植え付けの時期は5月の頭から5月中旬まで、収穫の時期は、6月中旬から10月中旬までと長く収穫できます。
赤唐辛子を収穫するのか、青唐辛子を収穫するのかは好みに合わせればいいですが、夏場のトウガラシは食欲がない時にもぴったりなので、個人的には青唐辛子もおすすめします。
トウガラシ栽培で気をつけたい病害虫

トウガラシは病害虫に強いですが、それでも気をつけたいのは、タバコガなどの害虫、うどんこ病、モザイク病、苗立枯病などがあります。
トウガラシは人間が食べても辛いのですが、タバコガが発生したら、果実ごと握りつぶして捕殺してください。
また、昨今トウガラシの病気として「トウガラシ類黒枯病」なども問題視されています。
もしトウガラシ栽培の最中に、葉に褐色小斑点が形成されて、黒褐色輪紋状の病斑が現れた場合は「トウガラシ類黒枯病」の可能性があります。
病気を完全に防ぐことはできませんが、排水を良くして、多湿状態にならないようにするのがポイントです。
ただ、重ねて言うようですが、通常であれば、唐辛子は病害虫の心配がない野菜なので、病気や害虫が見つかった場合は、実ごと握りつぶす、もしくは株ごと処分するなどして対処してください。
トウガラシは青も赤も収穫可能 まとめ
それでは、唐辛子をコンテナで栽培する時の植え付け、管理、追肥、収穫、気を付けたい病害虫などご紹介してみました。
トウガラシは辛い野菜なので、子供向けではありませんが、夏場のスタミナ料理にはよく使われます。
私は辛い物が大好きなので、唐辛子も良く使いますが、青と赤はどちらも良さがありますし、適量入れると食欲も増すから不思議です。
トウガラシは病害虫の心配も少ないので、ぜひ辛党の方は新鮮なトウガラシを味わってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!