生姜と言えば薬味や魚、肉の臭み取りに重宝する野菜ですが、どちらかと言うと、明るい日陰でも育つため、ベランダや日陰となる場所でも育てやすい野菜です。
ただ、生姜は高温多湿な環境を好むので、乾燥には注意が必要で、また風通しのよい場所で育てるのもポイントになります。
基本的にはベランダの片隅でも育つので、より初心者向けの野菜と言えそうです。
今回は、プランターなどのコンテナで生姜を栽培する上で、気を付けたい育て方のコツや手順などご紹介します!
コンテナで生姜を栽培する手順
プランターなどのコンテナで生姜を栽培するなら、ポイントは「水はけのよい土で植え付けること」「乾燥しないようにこまめに水やりをすること」「スペースを取って植え付けること」などがあります。
それでは、以下に、生姜の植え付けから、増し土・追肥、二度にわたる収穫までの手順を見ていきましょう。
手順①生姜の植え付けのポイント
生姜をプランターなどのコンテナで栽培するなら、苗を購入するかポットで発芽させてから植え付けるようにしてください。
まず、プランターの4~6分目くらいまで培養土を入れ、苗をポットから取り出します。
新芽が多く出ている順に、スペースを広めにとって植え付けますが、株間は20cm程度必要です。
なので、プランターに植え付ける時には、45cmのプランターであれば、2株だけにするのもポイントです。
培養土を足し入れたら、土の表面を平らにならし、苗の土の表面の高さよりも多めに、種生姜が隠れるまで入れるのもポイントです。
植え付けが終わったら、鉢土全体に行きわたるように水を与えて完了です。
手順②生姜の増し土と追肥のポイント
夏になったら、追肥と乾燥防止のために増し土をしますが、生姜が見えていると思うので、それが隠れるくらいまで土を足しましょう。
縁の上から2~3cmのスペース=空きを確保し、土を入れるのがポイントです。
生育の様子を確認しておき、鉢土の表面が下がってきたら、さらに土を足し入れます。
手順③生姜の一度目の収穫
夏になると新生姜の収穫の時期になるので、新しい生姜ができているのを確認したら、収穫に入りましょう。
白っぽい生姜が見えたらそれが新生姜なので、新生姜から伸びた茎の根元近くを持って引き抜きます。
洗って土を落としたら、それぞれに取り分けて新生姜の収穫は完了です。
手順④生姜の二度目の収穫
晩秋になって、葉が枯れてきたら生姜の収穫時期ですが、もし根がいっぱいに張って取り出しにくい時には、側面を叩いて緩めましょう。
容器やシートなどの上に根鉢ごとあけ、土を落とします。
水を張ったバケツの中や水道で根を洗い、取り分ければ完了です。
生姜の生育適温と栽培時期
生姜の発芽適温は「25~30度前後」なので、栽培時期は、5月一杯が植え付けで、一度目の収穫は、8月中旬から8月下旬まで、二度目の収穫は、11月上旬から12月中旬までとなります。
生姜は新生姜の時期と少し寒くなってからの二度収穫できる野菜ですし、初心者向けとも言われているので、ぜひ、生姜を収穫して料理に色々活用してみてください。
生姜栽培で注意したい病害虫
生姜で栽培で気をつけたい病気には「根茎腐敗病」があり、害虫で気をつけるのは「ハスモンヨトウ」や「アワノメイガ」などがいます。
根茎腐敗病は、茎や根、幼い芽などに発生しやすい病気で、白い糸状の菌に覆われたり、柔らかくなって腐ったりする病気です。
害虫では、まず、ハスモンヨトウは、葉にかすり状の穴が開くようになったら、めくって葉裏のチェックをし、虫が小さいうちに捕殺します。
アワノメイガは、こちらも葉がかすり状になったら、速やかに捕殺するのがポイントです。
害虫を放置すると、すぐに葉っぱが侵食されてしまうので、早い時期に見つけるのが一番の対策となります。
生姜を育てて旬の薬味を使いこなそう! まとめ
それでは、生姜をコンテナで栽培する時の植え付け、増し土と追肥、2度の収穫、気を付けたい病害虫などご紹介してみました。
生姜は二度収穫できるのが一番の魅力ですが、病害虫には注意が必要なので、こまめに葉の裏側を観察するのがポイントです。
ぜひ、新生姜の直送便も楽しみつつ、薬味として料理に活用してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!