じゃがいもと言えば、北海道のじゃがいもは美味しいことで有名で、ポテトチップスなどの提携先には北海道も多いですよね。
ただ、じゃがいもは実は暑さにも寒さにも弱い野菜で、畑で育てるのが難しい野菜でもあります。
なので、じゃがいもはむしろ温度管理をしやすいコンテナ栽培に向く野菜で、病害虫や連作障害も少ない野菜なんです。
今回は、プランターなどのコンテナでじゃがいもを栽培する上で、気を付けたい育て方のコツや手順などご紹介します!
コンテナでじゃがいもを栽培する手順
プランターなどのコンテナでじゃがいもを栽培するなら、ポイントは「深さのある大きなコンテナで育てること」「成長に合わせて増し土をすること」「殺菌済みの種イモを使うこと」などがあります。
それでは、以下に、じゃがいもの植え付けから、わき芽取り、増し土と追肥、収穫までの手順を見ていきましょう。
手順①じゃがいもの植え付けのポイント
じゃがいもの植え付けでは、種イモ専用のものを用意して、3芽ずつになるように切り分けて殺菌するのがポイントです。
じゃがいもは、そのまま植えてしまうと、1か所から芽がたくさん出てしまうので、3芽ずつにするんですね。
次に、草木灰を用意しますが、もし草木灰がない場合は、1日かけて日光で消毒し、同時に切り口も乾燥させておきましょう。
草木灰をじゃがいもの切り口にまんべんなく付けたら、鉢の6分目くらいまで培養土を入れます。
中央に切り口を下にしてじゃがいもを置いたら、種イモの上に15cmくらいの土がかぶさるように培養土を入れましょう。
植え付け後は、たっぷりと水を与えて完了です。
手順②じゃがいものわき芽取り
じゃがいもは、1つの芽から複数の茎が伸びますが、全てを育ててしまうとイモ自体が小さく育ってしまいます。
なので、茎が太い生育の良いものだけを残して抜き取るのがポイントです。
この時、種イモまで抜いてしまわないように、抜く茎の周囲はしっかりと押さえて引き抜くようにしてください。
手順③じゃがいもの増し土と追肥
じゃがいもは、植え付け後、1か月ほど経ったら、増し土の作業に入ります。
追肥も兼ねて、肥料入りの培養土を足し入れますが、この時、ウォータースペース分をあけ、多めに土を入れるのがポイントです。
また、さらに2~3週間経った後も、同じように増し土をしてください。
手順④じゃがいもの収穫
じゃがいもの葉が枯れてきたら、収穫の合図なので、そのまま収穫してもOKですが、邪魔になるようなら茎はカットしてしまいましょう。
鉢の側面を叩いて、鉢と鉢の間に隙間を作ったら、根元近くを持って引き抜き、土をほぐすようにします。
最後に、茎を引き上げるようにして、イモを取り分ければ収獲完了です。
じゃがいもの生育適温と栽培時期
じゃがいもの生育適温は「15~20度前後」なので、栽培時期は、2月下旬から3月中旬まで、8月下旬から9月上旬までが植え付け、6月中旬から8月下旬、11月から12月上旬までが収穫となります。
意外と栽培しやすいじゃがいもではありますが、初心者向けとは言いづらいので、寒さや暑さに弱いことを忘れずに、育てるようにしてみてください。
じゃがいも栽培で注意したい病害虫
じゃがいもは、春先のアブラムシ駆除は徹底的にやる必要があり、他にも、ニジュウヤホシテントウやハダニ、ヨトウムシにも注意が必要です。
病害虫の被害が少な目とは言え、害虫だけでなく、モザイク病や疫病などにも注意してください。
また、モザイク病はアブラムシが元凶となるので、もし発病した場合は鉢ごと処分しなくてはいけません。
どちらにしても、害虫が付かないかを細かく観察して、見つけ次第駆除するのが一番の対策です。
じゃがいもは実はコンテナ向け? まとめ
それでは、じゃがいもをコンテナで栽培する時の植え付け、わき芽取り、増し土と追肥、収穫、気を付けたい病害虫などご紹介してみました。
じゃがいもは温度管理が大切なので、管理しやすいコンテナ向きの野菜ですが、初心者向けではありません。
また、暑さにも寒さにも弱いので、ここでも温度管理が大切となります。
もし、コンテナでじゃがいもを栽培するなら、病害虫に注意するのはもちろん、増し土やわき芽取りなども適切に行って、収穫時期には大量のいもを収穫してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!