さつまいもは一見プランターで育てるのは難しいようにも見えますが、大きめのプランターなら割と簡単に育てることができます。
さつまいもは暑さや乾燥に強いですし、長く伸びたつるは日よけやコンクリートの輻射熱の防止になるなど、正にコンテナ栽培向けの野菜と言えそうです。
また、コンテナでさつまいもを育てると、畑よりも害虫対策がしやすいのもメリットでしょう。
今回は、プランターなどのコンテナでさつまいもを栽培する上で、気を付けたい育て方のコツや手順などご紹介します!
コンテナでさつまいもを栽培する手順

プランターなどのコンテナでさつまいもを栽培するなら、ポイントは「茎はできるだけ水平に植え付けること」「肥料を多く与えないこと」「スズメガの幼虫に注意すること」などがあります。
それでは、以下に、さつまいもの植え付けからつるの管理、収穫までの手順を見ていきましょう。
手順①さつまいもの苗選びのポイント
さつまいもの苗を選ぶときには、入荷すぐのものの方が茎が太く、しっかりとしているタイプが多いです。
節間が狭く詰まっていて、葉柄が短いものを選ぶようにしましょう。
もし苗から根が伸びている時には、入荷から時間が経っているので選ばないようにし、根が出たものを植え付ける場合は、根は取ってから植えるのもポイントです。
手順②さつまいもの植え付け
さつまいもを植え付ける時には、10号以上の土がたっぷりと入るプランターを選び、ウォータースペースの部分を空けてから、培養土を入れます。
次に、苗を植え付ける溝を作りますが、指の長さ分の溝ができればOKです。
周囲の土をかぶせて苗を植え、土を押さえて少し落ち着かせます。
この時、葉がない節はそのままでも大丈夫ですが、後で引っかけて苗を抜いてしまわないように切っておくのもおすすめです。
先端の節まで土に埋めますが、成長点と葉の部分は植えないように気を付けましょう。
植え付けが終わったら、鉢土全体にたっぷりと水を与えて完了です。
手順③さつまいものつる管理と肥料
さつまいもを畑で栽培する時には、余分な根が出てこないようにつるを返す作業が必要になります。
ただ、コンテナでさつまいもを栽培する時には、つるの管理はとくに必要ありません。
また、肥料も基本的には必要ありませんが、もしあまりに生育が悪い状態であれば、薄い液肥を与えるようにしてください。
手順④さつまいもの収穫
さつまいもは、10~11月頃に葉が枯れてきた頃を見計らって収穫します。
そのまま収穫も可能ですが、もしつるが邪魔に感じたら、ハサミでカットしてみてください。
また、根が張り固まっているので、側面を叩いたり、軽く打ち付けたりしてほぐすのもポイントです。
土がしっかりとほぐれたら、イモを折らないようにそっと掘り出して収穫しましょう。
さつまいもの生育適温と栽培時期
さつまいもの生育適温は「25~30度前後」なので、栽培時期は、5月下旬から6月中旬までが植え付け、10月初旬~12月上旬までが収穫となります。
90cmくらいの大きめのプランターで栽培すると、たくさんのイモが収穫できるので、スペースが許す限り、大きめのコンテナを使うようにしてみてください。
さつまいも栽培で注意したい害虫

さつまいものコンテナ栽培では、畑ほどではないにしても、害虫による茎や根の食害に注意してください。
さつまいも栽培で気を付けたい害虫には「エビガラススズメ」や「コガネムシ」などがいます。
どちらも幼虫が根を食害する恐れがあるため、見つけ次第、捕殺するようにしてください。
もし水が十分なのにしおれたりなどの問題が発生した場合は、コガネムシによる食害の恐れがあります。
コガネムシの恐れがある場合は、土を一部掘って根の状態を確認する必要があり、こちらも見つけ次第駆除するようにします。
さつまいもは大きめのプランターで育てよう まとめ
それでは、さつまいもをコンテナで栽培する時のポイントや植え付け、つるの管理や肥料の与え方、収穫の手順、気を付けたい病害虫などご紹介してみました。
さつまいもは、大きめのプランターを使えば、畑なみに収穫することも可能です。
また、畑で栽培するよりも害虫の危険性が減るので、スペースがあるのなら、コンテナ栽培にもチャレンジしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!