カラントは我が家の家庭菜園でも毎年実を付けますが、レッドカラントはジャムにしても美味しいですし、ケーキなどのデコレーションにも使える人気者です。
カラントにも種類があり、熟すと黒い実がなる「クロフサスグリ」、熟すとルビーのような赤色の実がなる「アカフサスグリ」などがあります。
ただ、どちらのカラントも冷涼な場所を好むフルーツなので、夏のベランダで育てるならちょっと注意が必要です。
今回は、コンテナでカラントを栽培する上で、気を付けたい育て方のコツや手順などご紹介します!
コンテナでカラントを栽培する手順
プランターなどのコンテナでレッドカラントなどを栽培するなら、ポイントは「水はけのよい土に植えること」「土が乾ききる前に水を与えること」「夏の高温多湿な気候が苦手なこと」などがあります。
それでは、以下に、カラントの植え付けから剪定、収穫、植え替えの手順を見ていきましょう。
手順①カラントの植え付けのポイント
カラントを植え付けるには、まず、培養土にピートモスを混ぜたものを用意しておきましょう。
それを元肥として、肥料を混ぜておくか、肥料入りの培養土を使うかも決めておきます。
次に、6~7分目まで土を入れ、苗をポットから取り出して、根を崩さないように注意しながら植え付けましょう。
苗の土の表面に薄く土がかぶさるようにし、軽く根元を押さえつけて落ち着かせます。
最後に、鉢底から水が流れ出るくらいまで、たっぷりと水を与えましょう。
鉢土の表面をピートモスや水苔で覆って保湿すれば、植え付けは完了です。
手順②カラントの剪定のポイント
カラントは、冬の休眠期になったら、剪定が必要になります。
実を付けた枝は元からカットし、その時点で、勢いがよく、その年に新しい枝が伸びているようなら、そのまま残しても大丈夫です。
ただ、枯れた枝や込み合っている部分があるようなら、枝を抜き取るようにして剪定が必要になります。
手順③カラントの肥料と収穫まで
カラントは、春に植え付けたものと、2年目以降になると、10月頃にコンテナの縁の近くの土を掘って肥料を埋めていきます。
肥料を選ぶ際には、有機配合肥料がおすすめです。
収穫時期は、果実が熟して赤くなるか黒くなるかの段階で判断し、房の茎をカットして収穫します。
手順④カラントの植え替え
春になって、新芽が伸びる頃になったら、植え替えの時期到来です。
カラントは毎年植え替えをしないと、根詰まりを起こして弱ってしまうので、必ず毎年行いましょう。
特に、苗が小さいうちには、毎年1~2回りほど大きな鉢へと植え替えます。
この時、新しい根をできるだけ傷つけないようにして、植え替えをしてみてください。
カラントの生育適温と栽培時期
カラントの生育適温は「10~15度」なので、栽培時期は、3~4月に植え付けと植え替え、10月中旬から11月に植え付け、剪定は1~3月、7~8月の間に収穫となります。
樹木の一種なので、春か秋に植え付ければ、同じ株で毎年収穫が楽しめるのは嬉しいですね。
カラント栽培で注意したいうどんこ病とハダニ
カラント栽培で気を付けたいのがうどんこ病とハダニの害虫被害です。
特に、夏には要注意で、開花前にハダニの影響を受けやすく、最大1000匹のダニが見つかることもあります。
ハダニの影響を受けると、吸われた跡が白い小さな斑点になるのですぐにわかると思います。
ハダニの駆除方法は、ハダニは水に弱いので、植物への水やりの時などに、葉の裏側にも水をかけることで、発生をある程度防げますし、周りの除草を駆除することで対処可能です。
もしハダニの数が少ないようなら、粘着テープを利用して、葉の裏側にくっつけてから、そっとハダニだけを取り除く方法もあります。
カラントの栽培は植え替えが必須? まとめ
それでは、カラントをコンテナで栽培する時のポイントや植え替えの手順、病害虫対策などご紹介してみました。
カラントは、赤いタイプと黒いタイプがありますが、どちらもジャムにして食べると美味しいフルーツです。
樹木なので、一度植え付ければ毎年収穫できるのも魅力の1つです。
ぜひ、カラントをプランターなどで育てて、スイーツに変身させたりなどして楽しんでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!