オカヒジキは、海岸の砂地に育つ一年草ですが、枝分かれしながら育ち、海のヒジキとそっくりな姿からオカヒジキと呼ばれています。
枝分かれした姿がユニークと人気がありますが、家の中にあるだけで、夏の暑さをやわらげるような涼しげな野菜でもあります。
海草のヒジキも美味しいですが、オカヒジキも活躍の場はたくさんありますし、プランターなどのコンテナで栽培できれば、海に行かなくても気分が味わえますよね。
今回は、コンテナでオカヒジキを栽培する上で、気を付けたい育て方のコツや手順などご紹介します!
コンテナでオカヒジキを栽培する手順

プランターなどのコンテナでオカヒジキを栽培するなら、ポイントは「種を一晩水に漬けてからまく」「種が細かいので、バーミキュライトと混ぜてまく」などがあります。
それでは、以下に、オカヒジキの種まきから収穫までの手順を見ていきましょう。
手順①オカヒジキの種まきのポイント
オカヒジキの種は、皮が硬く、発芽しにくいタイプなので、まず一晩水に漬けこむのがポイントです。
その後、種の水気を切り、バーミキュライト(天然のケイ酸塩鉱物で市販されています)を用意しましょう。
種の容器に、バーミキュライトを入れたら、混ぜあわせて、プランターを用意します。
プランターに培養土を7分目くらいまで入れたら、平らにならし、中央に1本種をまく、まき溝を付けましょう。
土の準備ができたら、種とバーミキュライトを混ぜたものを、まき溝に入れていきますが、この時できるだけ均一の厚さになるように入れます。
溝の土を軽くかぶせていき、手のひらで軽く押さえてなじませましょう。
最後に、シャワー状に水をまけば、種まきは完了です。
手順②オカヒジキの増し土
オカヒジキが発芽してきた時点で、もし一か所で2本以上生えているようなら、一方を間引きして取り除きます。
胚軸(子葉の下、根までの部分)が長く伸びているはずなので、この部分を埋める感じで増し土を行いましょう。
細かい作業になるので、手で少しずつ土を入れていきましょう。
全体に均一に培養土が入ったら、生育状態を観察して、もし生育が悪いようなら、適宜追肥や増し土を繰り返して対処します。
手順③オカヒジキの収穫のポイント
オカヒジキの草丈が20cm以上に育ったら、収穫時期の到来です。
茎の先端の10~15cmくらいの場所を、節の上でカットします。
収穫後は、またわきから新芽が出て、次の収穫へと繋がるので、収穫の時期には、どの枝からもまんべんなく収穫するのがポイントです。
また、収穫後は肥料が足りないケースが考えられるので、薄めの液肥を加えるようにしてみてください。
オカヒジキの生育適温と栽培時期
オカヒジキの生育適温は「20~25度」なので、栽培時期は、4月から7月上旬に種まき、6~10月の間に収穫となります。
発芽させる時に、一晩水に漬けこむ必要がありますが、発芽してしまえば、それほど栽培も難しくはないと思います。
初心者向けとは言えないかもしれませんが、収穫時期が長いのも魅力的ですね。
オカヒジキ栽培で注意したい害虫は?

オカヒジキは、「カブラヤガ」「ヨトウムシ」「メイガ」「アブラムシ」などが発生しやすいと言われています。
もし害虫を見つけたら、虫が成長する前に見つけて、早めに駆除するのがポイントです。
また、栽培時に出る落ち葉などもこまめに撤去するようにし、枝などが込み合うなら間引きするなどして、風通しがよくなれば、害虫も減ってくれます。
害虫の飛来を予防したいなら、トンネル掛けや不織布掛けも使える方法なので、せっかく育てたオカヒジキが虫に食べられないように、早期に発見するのが一番のポイントです。
オカヒジキの栽培は発芽するまでがカギ! まとめ
それでは、オカヒジキをコンテナで栽培する時のポイントや種まきなどの手順、害虫対策などご紹介してみました。
オカヒジキは、海草のヒジキと形が似ていることから名前が付いた、ちょっとユニークな野菜です。
ただ、オカヒジキは発芽が難しいと言われており、種まきの段階では一晩水に漬けこむことを忘れないようにしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!