エンドウ豆はさやえんどうとも呼ばれ、未熟な豆をサヤごと食べる野菜でもあります。
そんなえんどう豆には、丸々と太った豆をいただく「グリーンピース」、熟した実をサヤと一緒に食べるスナップエンドウなどもあり、どれも花が美しいことで知られています。
えんどう豆は、煮物やてんぷらなど活躍の場も広いですが、どのえんどう豆を育てるか選ぶのもまた楽しみの1つです。
今回は、コンテナでえんどう豆を栽培する上で、気を付けたい育て方のコツや手順などご紹介します!
コンテナでえんどう豆を栽培する手順
プランターなどのコンテナでえんどう豆を栽培するなら、ポイントは「窒素などの肥料を少なめにすること」「ハモグリバエの被害に注意すること」「寒冷地では春まきにすること」などがあります。
それでは、以下に、えんどう豆の種まきから収穫までの手順を見ていきましょう。
手順①えんどう豆の種まきのポイント
えんどう豆をコンテナ栽培するなら、まず、30cm幅で深さが20cm以上のコンテナ(プランター)を用意し、培養土を入れます。
えんどう豆は種の粒が大きいので、土が多少乾燥していても大丈夫です。
次に、手のひらで軽く土を押さえ、タネと土を密着させます。
鉢土全体に行きわたるように、たっぷりと水を与えるのがポイントで、水の量は、鉢底から水が流れ出るくらいまでが目安です。
種まきでの注意点
えんどう豆では、タネをまいた後、発芽してまだ根が張らないうちは、鳥が種を掘り出すなどの被害にあうことがあります。
なので、被害を防ぐためにも、コンテナに網や寒冷紗などをかぶせて、鳥による被害を防ぎましょう。
手順②えんどう豆の誘引のポイント
えんどう豆の場合、つるが育ってきたら、支柱を立てて紐で囲む必要があります。
支柱に紐を縛る方法は、紐を支柱に回し、輪を作ったら、つるを紐側に入れる形で行います。
輪の部分も紐を通し、ひもがたるまないように引っ張りましょう。
支柱も真っすぐに立っているのを確認して、その後は成長に合わせて、上の方に紐を追加していきます。
この時、支柱を木の枝などにして、麻紐で囲むとナチュラルな雰囲気が演出できますが、黄色の紐などはアブラムシを寄せ付けてしまうので避けてください。
手順③追肥・増し土・収穫のポイント
植え付けから2~3週間が経過したら、チッソ:リン酸:カリを5:8:5の割合になるように、小さじ一杯程度、周囲にパラパラと撒いて肥料を与えます。
もしこの時育ちが良いようなら、肥料は与えなくても大丈夫です。
鉢土の表面が下がって根が出ている場合は、増し土をしましょう。
さやえんどうは豆が未熟なうちに=さやが柔らかいうちに、ハサミを使ってさやのヘタの上でカットします。
グリーンピースの場合は、豆が太り、さやにシワができる頃が収穫時期です。
えんどう豆の生育適温と栽培時期
えんどう豆の生育適温は「10~20度」なので、栽培時期は、8~10月に種まき、10月中に誘引、1~6月の間に収穫します。
早どりできる品種は年内に収穫できますが、他の品種は翌年の4月からの収穫となります。
えんどう豆栽培ではハモグリバエに注意
えんどう豆の栽培時には、葉の中に潜り込んで葉の中を侵食するハモグリバエに注意しましょう。
ハモグリバエの幼虫が発生したら、葉の中に白い線のようなものが付くので発見しやすいです。
駆除方法としては、葉ごと取ってしまうか、葉の上から虫をつぶすなどして取り除きます。
えんどう豆の栽培は種まきから始める まとめ
それでは、えんどう豆をコンテナで栽培する時のポイントや種まきなどの手順、ハモグリバエの害虫対策などご紹介してみました。
えんどう豆は初心者向きと言われていますが、種まきの手順や追肥の仕方などにも注意が必要ですし、ハモグリバエの被害を受けやすいので、手を抜かずメンテナンスしてみてください。
また、同じえんどう豆でも、グリーンピースとさやえんどうの場合、収穫時期には違いが出る点にも注意が必要です。
最後までお読みいただきありがとうございました!