苺と言えば、見た目のかわいらしさや甘酸っぱい味が人気のフルーツですが、コンテナ栽培でも人気の果物です。
また、苺は難しく思えますが、実は栽培が簡単とも言われていて、地域によってはほぼ一年中収穫が見込める、コンテナ栽培向きのフルーツでもあります。
苺はスーパーなどで買うと高いですし、季節によっては置いていないこともあるため、コンテナで年中栽培ができたら、素敵ですよね。
今回は、コンテナで苺を栽培する上で、気を付けたい育て方のポイントや手順などご紹介します!
コンテナで苺を栽培する手順
プランターなどのコンテナで苺を栽培するなら、ポイントは「花が付いている方を外側に向けて植えること」「深植えにしないこと」「風通しの良い場所で育てること」などがあります。
それでは、以下に、苺の植え付けから収穫までの手順を見ていきましょう。
手順①苺の植え付けのポイント
苺の植え付けでは、まず、苺の苗が必要ですが、花と実がなる方向が同じかどうかを確認します。
また、苺の植え付けは浅めのコンテナ(プランター)があれば十分なので、コンテナの6分目くらいまで培養土を入れましょう。
次に、根元を指で挟むようにして持ったら、苗を逆さにし、ポットから取り出します。
コンテナに苗を置き、実が外側に垂れるようにし、土が足りないと感じたら、培養土を足すのもポイントです。
左右交互に、実と花がそれぞれ外側を向くように、ジグザグに苗を植えます。
根鉢の間に、培養土を追加し、葉や花、実を埋めないようにしながら、手でよけるようにして植えつけましょう。
培養土が苗の土の表面と同じ高さになったら、手でならして根元を押さえ、落ち着かせます。
植え付けが終わったら、鉢全体に行きわたるように水を加えるので、コンテナの底から水が流れ出るくらいまでたっぷりと水を与えて、植え付けは完了です。
手順②苺の摘果のポイント
苺の形の悪いものは早めに摘み取り、他の形の良いイチゴに栄養がいきわたるようにします。
摘果では、果実の茎の付け根から切り取るのがポイントです。
実が大きくならない花は果実の茎から取り除くようにしてください。
手順③苺の追肥と収獲のポイント
苺をコンテナで栽培するなら、春と秋の成長期に、成長の様子を見ながら、定期的に液体肥料を追肥します。
薄める濃度や頻度は、使う液肥の説明書に従ってください。
また、冬は肥料を与えないようにしてください。
果実全体が赤色に熟したら収穫のタイミングなので、ハサミでカットして収穫しましょう。
苺の生育適温と栽培時期
苺の生育適温は「18~23度」なので、栽培時期は、10~11月に植え付けをし、5~6月の間に収穫します。
苺は地域によっては年中収穫できますし、難易度も高くはありませんが、植え付けの時期と収穫の時期は押さえておきましょう。
苺栽培では病気とアブラムシに注意
苺栽培では、うどんこ病や灰色かび病、害虫ならアブラムシには要注意です。
うどんこ病とは、葉や茎の表面に白い粉をまぶしたようなカビが発生する病気で、風通しを良くするか、食酢の散布で予防します。
灰色かび病とは、花や果実に灰色のふわふわしたカビが発生する病気で、水はけのよい土に植えて、こちらも風通しを良くして予防するのがポイントです。
また、灰色カビ病では、発症した部分に薄めた酢をかけて殺菌する方法もあります。
最後に害虫としてつきやすいアブラムシは、紙を広げた上に、筆などを使って払い落すと駆除できますので、苺の栽培では、早めにアブラムシなどを駆除しておいてください。
苺の栽培は植え付けで決まる? まとめ
それでは、苺をコンテナで栽培する時のポイントや植え付けなどの手順、予防しておきたい病気や害虫対策などご紹介してみました。
苺は地域によっては年中収穫できますし、どちらかと言うと初心者向けの作物ですが、植え付けが少し大変なので、まずは手順に沿って植え、上記でご紹介したようなうどんこ病やアブラムシなどの害虫には注意してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!