茄子の花が咲いているのに実が付かない?花が落下する原因など解説!

茄子の花が咲くのに実がならない時の対策 ナス

茄子を栽培していると、花が咲いているのに実が付かないと悩む方も多いですよね。

我が家の家庭菜園でも、茄子の花は咲いているのに、実が付かなくて何故だろう?と悩んだことがあります。

また、茄子の花が落下してしまうというのも良く聞きますよね。

せっかく順調に育っていたと思っていたのに、実が付かないと落胆も大きいです。

今回は、茄子の花が咲いているのに実が付かない理由や花が落下する原因などご紹介します!

茄子の花が咲いているのに実が付かない理由

もし、茄子の花が咲いているのに実が付かない時には、まず肥料が適切かを疑ってみましょう。

茄子の実がならない時には、肥料の与えるタイミングや種類が間違っている可能性があるからです。

肥料に問題があるケース

茄子の場合、成長期と収穫期で肥料を変える必要があり、成長期に与える肥料は主に「苗を大きくする成分が入った肥料」を使う必要がありますし、収穫期では「実が大きくなる成分が入った肥料」が必要になります。

ただ、過ぎたるは何とやらで、肥料を与えすぎても茄子の実はなりません。

特に、気を付けたいのが水に溶けやすく即効性のある「液肥」や「化成肥料」で、肥料の濃度がいきなり増えてしまうと、根から水分を奪ってしまい実がならなくなります。

肥料のせいで実がならない時は?

肥料のせいで実がならない時の対策としては、成長期の肥料にはチッソ成分が多いタイプを使い、収穫期の肥料にはリン酸分が多いタイプを使うのがおすすめです。

ちなみに、花が落ちてしまう時にはリン酸が不足しており、黄色の葉っぱが増える時にはチッソが不足しているとも言われます。

日照不足が原因のケース

茄子の実がならない原因として、日照不足も考えられるので、プランターなどの日当たりを再度チェックしてみましょう。

茄子は夏野菜の1つなので日光を好む野菜でもあり、実がなるためには光合成が不可欠です。

茄子に必要な光量は40,000lux以上とも言われていて、冬の畑でようやく40,000luxとなり、日光の当たりやすいベランダでも10,000~15,000lux程度、日光が当たりにくいベランダなら4,000~8,000luxしかありません。

ベランダで栽培も可能なナスですが、もし花が咲くのに実が付かない場合は、プランターなどの位置を変えてみるのも1つの方法です。

日照不足への対策

茄子の日照不足が原因であれば、できるだけ日光の当たりやすい場所に植えるのがポイントです。

茄子の光合成は昼間から夕方にかけて活発になるため、直射日光が1日に5時間以上当たる場所に置くと、実も成長してくれます。

また、茄子の実が大きくなる頃は、葉っぱなどが密集する時期でもあるので、傷んだ葉や傷ついた葉を取り除き、出来るだけ日光が当たりやすい環境にするのもポイントです。

気温が低すぎると実がならないケースも

茄子の生育適温は、23度から30度と言われており、冬場に実がならない原因の多くは気温が低すぎることが原因とされます。

茄子の苗の植え付け時期が早すぎると、気温が低い時に茄子の花が咲くようになり、実が付かずに落下することが多くなるんですね。

同時に、夜間に気温が高すぎる時も実がならない原因の一つなので、日照時間を調節して、生育適温にできるだけ近づけるのもポイントになります。

生育適温に近づける方法

茄子は、気温が高すぎても低すぎても実をつけないので、まず気温が高すぎる場合は、傷んだ葉や古い葉を取り除いて、温度を下げる必要があります。

茄子は夏野菜なので、多くの場合地温が高すぎることで実がなりません。

冬場に茄子を育てるなら別ですが、気温が低い時期に収穫は難しいので、まずは暑さ対策として、敷き藁を敷くなどして地温を下げましょう。

水やりの方法が間違っているケース

茄子は水分量が適切でないと、これまた実がならない原因になります。

夜間から朝にかけて茄子の実は成長しますが、水分不足だと、実がならずに、花の落下原因にもなります。

特に夏場は乾燥しやすいので、水やりは少し多めに行った方がいいかもしれません。

水やりでの対策

茄子は、乾燥に弱いため、実がなりだす時期には水切れには注意する必要があります。

特に夏場は、日差しが強いため、気温が上がる前に水やりをすませるようにしてください。

また夕方から夜にかけて水やりをすると、今度は病気の原因になります。

なので、水やりの適切な時間帯は、気温が下がり始めてから2~3時間頃に済ませるのがポイントです。

茄子の花が落下する原因は?

茄子の花が落下する原因は、上記でもご紹介しましたが、大本の原因は、短花柱花(たんかちゅうか)になってしまうからです。

短花柱花とは、雄しべよりも雌しべの方が短くなっている状態を指し、通常は雌しべよりも雄しべが長いですが、雄しべからの花粉が自然と受粉してくれます。

ただ、短花柱花の状態になってしまうと、受粉が適切に行われず花が落下します。

株自体が実をつけにくい状況になると、短花柱花の状態になりやすくなるので、もし雄しべよりも雌しべの長さが短くなっているようなら、肥料の不足や日照時間の不足、乾燥していないかを確認してみましょう。

ちなみに、10月の半ばになってから茄子の花が落ちる原因は、茄子の栽培時期が過ぎた低温の季節になっているからで、短花柱花は関係ありません。

茄子の花が付いても実が付かない場合の対処法 まとめ

それでは、茄子の花が咲いているのに実が付かない場合の対処法や、花が落下する原因などご紹介してみました。

茄子の花が咲いて、もうすぐ実がなると思っていたら、なかなか実がならなくて焦ることもあると思いますが、まず原因を探ってみて、それぞれの対策を施してください。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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