プランター栽培で必要な日照時間とは?温度との関係や対策など解説!

プランター栽培で重要な日照時間と温度 プランター栽培

プランター栽培では、日照時間も重要な要素となりますが、実は真夏でも日照時間不足になることがあるそうです。

人間にとって眩しいと感じる日差しが、必ずしも植物には眩しいわけではなく、野菜などの種類によっても必要な日照時間は変わってきます。

また、日照時間と同じように大切なのが温度で、野菜の色を決めるのも温度が影響していると言います。

今回は、プランター栽培で必要な日照時間と温度の関係、日照不足への対策などご紹介します!

人間には眩しくても植物もそうだとは限らない

人間にとっては眩しすぎるベランダでも、なぜか野菜がひょろひょろとひ弱に育ったり、色づくのが遅いなどの経験はありませんか?

実は、野菜などの植物は日照時間や温度変化にとても敏感なんです。

ちょっとした日照時間や温度差で、植物の成長には大きく影響してくるため、まずは日照時間に注意しないといけません。

ベランダと屋外の明るさの違い

ベランダと屋外の明るさは、人間にはあまり差がないように感じますが、およそ10倍ほどの開きがあると言われています。

いくら人間には眩しいと感じられる日光でも、屋根や塀に囲まれたベランダなどでは、野菜にとって光の余りない厳しい環境なんです。

ただ、たとえ日照時間が短くても、野菜は環境に順応しようとするので、真っ暗でない限りは育とうと努力します。

なので、日照不足になった野菜とそうでない野菜は形に変化が現れ、たとえば、少しでも日光を浴びようと葉を大きくしたり、葉と葉の間を伸ばしてなるべく光が入るように変化したりします。

もし、形が少しでも歪と感じた場合は、明るい場所を探して置いたり、光が少しでも届くように台に乗せたり、ハンギングをしたりなどして対策してみてください。

プランターでは温度も大切

プランター栽培では、日照時間と同じくらい大切な要素に温度があります。

たとえば、トマトの色を見てみると、大玉のトマトは開花から数えて毎日の平均温度を足した値(積算温度)が1000度を超えないと赤くは育たないと言います。

なので、もし冷夏の年にはトマトが赤くなるまでに時間がかかり、毎日30度を超える猛暑の年には早く赤くなるとの違いが生まれるんです。

ちなみに、秋になっても枯れずに緑色をしているトマトは、コタツに入れておくと赤くなりますが、それも積算温度によるものです。

畑と比べて、野菜の色づきに違いがあるのは、温度による差も関係していると言えるでしょう。

夏でも日照不足になることがある?

ベランダでプランター栽培をする時、日照時間が大切と書きましたが、実は真夏でも日照不足になる可能性があります。

なぜなら、夏の時期に日光の差し込む角度が急すぎると、ベランダに置いたプランターにちゃんと光が当たらなくなるからです。

これには太陽の高度が関係していて、たとえば、夏至で一番太陽が高くなる時には、角度が80度と高くなります。

そのため、ベランダの高さが2mだとしても、ベランダの内側の35cmしか光が入らない計算になります。

つまり、日光を半分ほどしか受けられなくなるので、夏でも日照不足にはなるんです。

日光が当たらないと、野菜の成長も遅くなるので、ベランダでも日光が当たりやすくしてあげる必要があります。

日照時間に対する対策

対策としては、なるべくベランダの端の方にプランターを置くか、植物を中央ではなく、端に寄せて植えるなどの方法があります。

ベランダは、場所によっては日光が当たりにくいことも考え、人間にはまぶしいと感じても、植物には日光が足りない可能性があることも念頭に置いておいてください。

LEDなどのライトを使って日照時間を調整する方法もありますが、野菜によって欲しい光の波長が違うため、電気店などで手に入る市販品のLEDライトは使えないことが多いです。

なので、出来るだけ自然の日光を当てられるように、プランターの位置などを調整するのがおすすめです。

プランター栽培では日照時間と温度に注意しよう まとめ

それでは、プランター栽培で日照時間と温度がどう野菜に影響するのかや、日照時間を確保するための対策などご紹介してみました。

プランター栽培は、ベランダで育てることが多いと思いますが、ベランダは人間が思ったよりも光が行き届かない場所でもあります。

もし野菜の茎がひょろひょろになったり、一枚だけ葉が大きくなった時には日照不足の可能性があります。

また、トマトなどの野菜の色づきが遅い場合は、温度が低い可能性もあるので、日照時間はもちろん温度管理にも気を使ってみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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