プランター栽培もそうですが、植物って夜に育つと言われているのはちょっと不思議ですよね。
と言うのも、植物が育つためには光合成が必要なのですから、育つのは日中のイメージがあるからです。
ただ、人間に置き換えてみるとわかりやすいのですが、人間は昼に活動して、夜には休んでエネルギーを溜めこみますよね?
それと同じで、植物も夜育っていると言われます。
今回は、植物が育つのは夜だと言われる理由や、収穫の時期は朝と夕方のどちらが良いのかなどご紹介します!
野菜は夜に育つって本当?
上記でもご紹介しましたが、野菜は人間と同じように、昼間働いた分のエネルギーを夜に使って成長します。
これがいわゆる光合成と呼ばれるもので、植物も人間と同じように昼はせっせと働いているんですね。
一方、夜になると野菜などの植物は、昼間に作り出した糖=エネルギーを新しい葉や根、実などにどんどんと送り込んでいきます。
これを「転流」と呼び、糖を使って成長するのが夜だからこそ、野菜も夜に育つと言われているんですね。
朝の水やりにも意味がある
上記のメカニズムを理解すれば、なぜ朝に水やりが必要なのかの理由もわかってきます。
なので、水不足のまま日光に当たることで、人間でいう所の熱中症にかかり野菜全体が弱ってしまうんですね。
さらに、その状態のまま夜に突入すると、栄養分が含まれない水だけが葉や根に送られ、ひょろひょろと間延した弱弱しい野菜になってしまいます。
人間ではよく「美人は夜に作られる」なんて言われていますが、野菜などの植物も同じように生きているので、メカニズムも同じと言うわけです。
収獲の時期は朝と夜のどちらが良い?
よくスーパーなどで「朝採れ野菜」などと売られていると、新鮮な野菜なんだと思う方がほとんどだと思います。
気温が低いうちに収穫を終えれば、野菜を低温状態で出荷できるので、農家の方は早朝に収穫することが多いというわけです。
ただ、野菜の種類によって、収穫に適した時間が違うので、以下に見ていきましょう。
葉菜類は夕方の収穫がおすすめ
ほうれん草や白菜、キャベツなどの葉菜類の場合は、エグミのあるチッソが夜の間に葉に溜まっている関係で、朝はエグミや苦みが多くなっています。
また、冬の間は気温が低いため、特に真冬の早朝は地域によっては霜が降りている可能性があり、収穫には向かない時間帯です。
なので、収穫した野菜の鮮度を保つ意味でも、エグミが少ない時間帯に収穫する意味でも、葉菜類の収穫は夕方が向いています。
果菜類は朝の収穫がおすすめ
果菜類には、トマトやピーマン、きゅうりなどの野菜がありますが、夜の時間帯は葉に栄養分が送られ、かつチッソが根から吸収されている状態です。
この状態ではエグミの元になるチッソが多い状態とも言えますが、一方で、果実自体の栄養分はかなり溜まっている状態と言えます。
また、果菜類のほとんどが夏野菜でもあることから、早朝の涼しい時間帯に収穫した方が鮮度も保てます。
もし夕方に果菜類を収穫するとしたら、夏の夜を過ごすために冷蔵庫のお世話になることになり、結果的に鮮度が落ちてしまうんですね。
だからこそ、果菜類の収穫は涼しい早朝に行われることが多い仕組みになっています。
人間と同じで植物は夜に育つ! まとめ
それでは、野菜が夜に育つと言われる理由やメカニズム、収穫の時間帯は朝と夕方のどちらがいいのかなどご紹介してみました。
野菜は人間と同じように、昼にせっせと光合成をして働き、夜になると休む時間帯になり、その休んでいる間に、栄養などを葉や根に送りだしています。
だからこそ、野菜は夜に育つと言われ、収穫時期の目安も休んでいる時間帯による栄養分の補給の度合いが関係します。
もし、プランター栽培で野菜を育てているなら、果菜類なのか葉菜類なのかを確認した上で、最適のタイミングで収穫してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!